WORKS

img1
img1_thumb img2-1_thumb img3_thumb img4_thumb img5_thumb img6_thumb img7_thumb img8_thumb img9_thumb img9_thumb

UZABASE

2018.7
コーヒースタンド
376.62m2
東京

ビジネス情報を扱う企業のオフィス。均一なオフィス空間にできるだけ不均質で非日常的な居場所をつくりたいと考えた。 搬入経路がエレベーターに限定される高層階オフィスでは限られた大きさの家具しか搬入できないため、そのサイズが流通の効率によって規格化される。そのためメーカーのオフィス家具だけで揃えると、合理的ではあるが、どうしても均一で鶏舎のようなオフィスができあがる。プロダクトとしての効率によってオフィスワーカーがブロイラー化されているのである。 そこで、まず規格を大きく超えた円環状の家具を中央に置いた。外周で18mの長さをもつ滑らかな合板の連なりは、ベンチのようでパーテーションのようで棚のようでアートのような家具である。合板がモーフィングしながら形や高さを変えていくため、思い思いの場所を選んで寄りかかることができる。また、テーブルに使用する素材や形はそれぞれバラバラで、できるだけ異質な素材を選定した。仕事を立ってできるし、座ってできるし、寝ながらでもできる。1人でも2人でも、10人でもできる。縛られない環境で仕事に向かい、自分だけの居場所と働き方を見つけてもらえると嬉しく思う。

人の使われ方次第で機能を変化させる複合的で曖昧な生物のようでもあり、プロダクトとしての木家具のスケールを超え、森の中に立つ原木に近い存在でもある。それはオフィスに不釣り合いに大きく、オフィス家具と比較して座りやすくもない。

仕事を立ってできるし、座ってできるし、寝ながらでもできる。1人でも2人でも、10人でもできる。縛られない環境で仕事に向かえるように居場所をつくった。テーブルに使用する素材や形はそれぞれバラバラで、できるだけ異質な素材を選定した。中央の円環状のベンチは構造用合板をモーフィングしながら形を変化させている。

ではまたエントランスは鏡面ステンレスの壁面にグラデーションのシートを貼った。エントランスを通る社員や来客者は目線だけぼかされた自分が映し出される。

その大木に寄り添うことのできる場所がオフィスにあるとしたら、それは働く日常に最も必要だった機能なのかもしれません。

正解を情報ではなく、 同一の人物の朝と夜でさえ、1つの情報に対する感じ方は一様ではない。 全く同じ情報でも扱う人によって価値や意味が全く別のものになる。特にビジネス情報といった直接的に誰かの損益に関わる情報においては、受け手の環境や切り口に次第で如何様にも形を変えていく。誰かにとっての正解は常に誰かにとっての不正解だ。